お電話でのご予約当院のリハビリテーションについて
当院では、病気や障害により「生活のしづらさ」を抱える方に対し、理学療法士や作業療法士によるリハビリテーションを提供しています。さらに退院後、地域で生活する力を養い、社会生活機能の回復を支援するべく精神科デイケアのご利用を案内しています。
さまざまなリハビリテーションを通じて、利用者様ひとり一人が安定した地域生活を継続し、障害を抱えていてもその人らしく生きられるよう、誠心誠意支えていきます。
理学療法と精神科作業療法
理学療法士と作業療法士が入院患者様及び外来患者様に対し、集団あるいは個別でリハビリテーションを実施しています。
理学療法について
理学療法では何らかの原因により身体機能が低下した患者様に対し、歩行訓練や関節運動といった身体機能への介入を中心にリハビリテーションを実施。在宅生活に必要となる動作能力の維持・向上を目指します。
当院ではとくに精神疾患・認知症患者様への対応に特化しており1.身体合併症治療の提供、2.転倒予防・廃用予防、3.精神症状軽減のための対応という3つを、『精神科領域における理学療法士の役割』として掲げ、リハビリテーションを提供しています。
理学療法の例
- 骨折後の患者様に対する回復期・維持期のリハビリテーション
- 廃用予防
- 認知症の患者様に対する生活機能の維持・向上のための支援
- 車いすや杖、リハビリシューズなどの福祉用具の選定や提案
精神科作業療法について
私たちが大切にしていること
～生活を支える“作業”と“つながりの場”の提供～
私たちはこれまでの作業療法活動の中で、作業提供の工夫や人とのつながりの場づくりが対象者の生活を支えるという実感を得てきました。
- 作業の力をいかす 対象者の生活に焦点をあて、具体的な作業活動を用いた介入や支援を行います。
- その人らしさを伝える 生活支援・就労支援のために、対象者の特性を把握し伝えます。
- 人とのつながりを大切に 対象者に寄り添い、思いを第一に、つながりの場をつくります。
作業療法の目的と活動の種類
目的
- 生活の質を高める（療養生活の充実 楽しみ・達成感）
- 治療（心身の回復を促す 症状の緩和）
- 学習（日常生活技能・社会生活技能の維持・習得）
活動の種類
| 運動 | 料理 | 心理教育 |
| 園芸 | 音楽 | 手工芸 |
| 制作 | 書道 |
評価（その人らしさを伝える）
地域生活をしたい・就職をしたいという患者様のために、作業療法室では作業遂行能力とその背景にある認知機能を評価し、その人らしさを伝えています。
作業遂行能力の評価
- 箱づくり法 箱を作り、振り返る一連の作業を通して、対象者の作業遂行能力・対人技能等を評価する作業面接。
認知機能の評価
- BACS-J （統合失調症認知機能簡易評価尺度日本語版）
精神科デイケアについて
外来通院中の患者様を対象とし、精神疾患の再発防止や社会復帰などを目的としたリハビリテーションとして、精神科デイケアを提供しています。
当院では統合失調症やうつ病、発達障がいといった一般的な精神疾患向けの地域生活支援プログラムに加えて、主に認知機能の低下が心配される高齢者を対象とした認知機能回復プログラムも実施しています。